男性の排尿障害・尿路感染症について

男性の写真

排尿障害は、普段の生活の中で尿が出にくくなったり、漏れたり、痛みを伴ったりする状態です。男性の方の場合は、前立腺肥大症や前立腺炎などが疑われます。細菌が侵入したりすると、下腹部に不快感が起こり排尿時に痛みが生じます。また、長時間のデスクワーク、車の運転などで前立腺が常に圧迫・刺激されたり、ストレスや運動不足が原因となって起こることもあります。この他、前立腺がんや尿路結石などで排尿痛や排尿困難を来たすこともありますので、症状がなかなか治まらない方は、お早めに当院をご受診ください。

主な診療内容

  • 排尿障害
  • 頻尿
  • 尿もれ
  • 夜間頻尿
  • 排尿に関わる症状

主な症状

  • 尿が出にくい、出ない
  • 尿に勢いが無い
  • おしっこが近い、回数が多い
  • 夜間、何度もおしっこに起きる
  • 尿が残っている感じがする
  • 尿が漏れる
  • 尿道から膿が出た

など

主な疾患

前立腺肥大症

前立腺は男性の尿道を取り囲んでいる栗の実大の腺組織であり、精子を元気にする前立腺液を分泌します。この男性に特有の臓器が肥大して尿道を圧迫したり、前立腺の筋肉が過剰に収縮して尿道が圧迫されたりする病気が前立腺肥大症です。尿が出にくくなるなどの排尿障害を起こしているときは、この病気の可能性があります。前立腺が肥大する原因は、はっきりとはわかっていませんが、男性ホルモンの働きや生活習慣病、食生活などが関係すると言われており、一般的に加齢と共に前立腺肥大症は増えてくることが明らかになっています。

前立腺炎

前立腺は尿や精液の通り道で細菌が侵入すると慢性的な炎症をおこし、頻尿や排尿時痛、尿道痛の原因となります。抗生剤や植物製剤などが処方されますが慢性化すると治りにくく、症状に対する治療が中心になります。

前立腺がん

前立腺がんは進行すると骨やリンパ節に転移しやすく、排尿トラブルや血尿などの自覚症状が出ると進行していることが多いため、症状が現れる前の発見が大切です。そのためには、50歳以上の方は定期的にがん検診(採血によるPSA検査)を行うことをお勧めいたします。当院では日帰り前立腺生検も行っています。